さて、酒造りまで間もなく1カ月となります。
蔵の修繕作業は順調に進んでいて、
大きな工事は床の塗装を残すのみとなりました。
そして、とてもとても大切なのが、
煤で汚れて処分せざるを得なかった道具類の調達です。
大半のものは発注したのですが、
一番困っているのが、布類。
麹室で使う布や、洗米の袋、甑に使うモッコや、
諸々の布類が酒造りには必要になってきます。
火災の片づけ時は、とにかく目の前から少しでも早く、
火災の痕跡をなくしたいとばかり思っていましたから、
一枚ずつでも見本の布を取っておけばよかったものの、
全てを一気に処分してしまったのです。
使用年月が長いものもありますから、
経年的に素材の風合いが変わっていたとしても、
いざ、同じ用途の布を購入しようと思うと
なかなか納得のできるものに出会わないわけです。
小さな布サンプルは業者さんからいただいていますが、
それが大きな布になった時の雰囲気があまり解らず、
有償サンプルを頂いても、やっぱり違う!ってことも。
過去の納品書ひっくり返して、
布の品番とか確認しているにもかかわらずです。
まぁ、まったく同じものなんてのは難しいでしょうし、
使っているうちに馴染んできて使いやすくなるのでしょうから、
今あまりこだわりすぎてもいけないかなとは思います。
でも、布の役割って結構大切で、色んな素材があるし、
大きさもある程度自由に決められるから、
やっぱりこだわりたくはなりますね。
特に麹室の中で使用する布は、
その種類によって効果が全く変わって来るので、
当然麹の出来具合に直接的に関わるのです。
そんなこんなで、発注済みのものは、
8月中にすべて納品されるってことですから、
いよいよ細かい道具類も揃ってきて、
酒造りマッシグラです。
今日は、麹室の乾拭きを行いました。
燻煙して、一晩おいて、明日は水拭きです。
火災の後、修繕工事が入ったりしたので、
実は、酒造り終了後の掃除がキチンとできていなかったのです。
やっと、落ち着いて麹室の掃除ができて、
なんだかホッとしております。
10月初旬からお酒造り始まります〜