甑倒しを迎え、結婚式までも2カ月を切りました。
来季の酒造りを迎えるまで、もはや半年を切った状態。
蔵の仕事も醪の管理と片づけに集約されますが、
その分営業やら何やら外出の仕事が増えるのが春以降。
何だかんだで、自分のことゆっくり考える時間が少ないわけです。
思い立ったら即行動しないと時間は過ぎ去ってしまうので、
来週以降、早速自分の身体のメンテナンスに
少しは時間を費やしたいと思います。
何をするかと言えば、
近くの病院に行こうってこと。
3年くらい前まで子宮内膜症の治療で、
松本の産婦人科へ通っていたのですが、
自分も忙しいけれど、クリニックも激混みで、
結局通い続けることを断念し、
治療もしばらくせずに放置した状態だったのです。
それでも今年1月には忙しいにも関わらず、
無理やり人間ドックに行き、
婦人科の検査も久しぶりに行ったところ、
子宮内膜症ではなく、子宮筋腫だと言われました。
子宮内膜症は治らないと聞いていたので、
誤診なのか、見落としなのか、判りませんが、
子宮内膜症だけでなく子宮筋腫までとなれば、
今後のことも考えて放置しておくわけにもいきません。
今までは、できるだけいい医師に診てもらいたいと思うあまり、
いい医師なのかどうか自分でも判断つかないのに、
松本の病院やクリニックなら、間違いないだろうと勝手に思い、
患者数の多い人気のクリニックに遠いのに通っていたのです。
が、実際はそのクリニックの先生の心無い言葉で傷ついたり、
決して良い想いをしたわけではありませんでした。
木曽郡は今人口が約3万人あまり。
人口密度は19.7人/平方kmで、
3町3村が広大な山間部に点在している様な所です。
医院や診療所は20軒しかなく、有床病院は県立木曽病院1軒のみ。
立地も含め、医師や看護師の充実が課題の病院で、
イメージ的に、
都市部の病院の方がいい医療を受けられる(んじゃないか)
いい医師がいる(んじゃないか)って、
感じてしまうのは、仕方のないことだとは思います。
実際に私自身も木曽病院に産婦人科があるにも関わらず、
郡外のクリニックを選択していたのですから。
でも、ここ最近何やら考えが変わってきています。
妹が震災の影響から木曽病院で里帰り出産をしたり、
父が息を引き取ったのも木曽病院でした。
医師や看護師のみなさん、とても丁寧で、
とても親身になって治療をして下さった様に感じました。
そんなわけで、さてと自分も木曽病院の産婦人科に掛かろうかって、
診療時間等を調べる為に木曽病院のHPを開いたわけです。
色んなこと、イメージだけで捉え過ぎていたので、
院長先生のメッセージから病院概要等、
ほとんどのページに目を通しました。
医師看護師不足であることは知っていましたが、
HPにある数字をみて驚きました。
人口10万人対医師数と言う統計があるそうで、
その全国平均が219.0人に対し、長野県平均が205.0人。
なんと木曽郡では14.9人なのだそうです。
「大変な医療過疎地」と言う言葉で形容されていました。
木曽郡の3町3村はすべてに医療施設がありますから、
無医村などよりはまだまだ充実しているのでしょうけれど、
今後自分がここで出産し、子どもを育てる、
若者に木曽に帰ってきてもらいたい、
自分たちが老後ここで息を引き取る、
様々な事を考えた時に、医療の充実は必要なのだと思います。
木曽郡の人口は加速度的に減ってきているので、
現在の医療状況が今後どう変わっていくか判りません。
ここに骨をうずめる覚悟をしたのだから、
まずはここの状況に順応して満足して生活しなくては。
まだ、産婦人科がウチから20分の距離にあるだけ、
贅沢な環境なのだと、改めて実感したのです。
↓参考までに、木曽郡の人口推移。寂しいものです。
http://10.dtiblog.com/k/kisoji/file/20120331161029.pdf
久しぶりにお酒以外の話題でした。